東京都府中市で中庭のある小さな平屋住宅
自然を感じながら楽しく暮らす
昔からの知恵をいかした平屋住宅
設計ポイント
この住まいは60代の建築主のための建坪18.6坪の小さな平屋の住まいです。
ヤマボウシの木が植えられた中庭を囲むように、玄関・ダイニング・寝室を配置しています。
春夏秋冬の季節の移り変わり、雨や雪といった自然現象を、毎日の暮らしの身近かで感じながら楽しく暮らして欲しい…そんな思いがこの計画の基本になっています。
昔の人の知恵を生かして、引き戸や欄間、小窓、地窓、引き込み障子などを多用して自然の通風を確保し、できるだけ機械設備に頼る比率を少なくするような工夫もしています。
■ 受賞
1999年東京ガス主催「あたたかな住空間デザインコンペ」優秀賞
■掲載誌
1999年婦人画報社「モダンリビング126号」
2000年扶桑社「新しい住まいの設計9月号」
2004年集英社「別冊メイプル 自然に優しい家」
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外観玉石のある珪藻土仕上げの塀は以前あったブロック塀を低くカットしたものです。町に対して閉鎖的にならないようにしています。外壁の一部はカナダ杉張り。
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ダイニング中庭につながるダイニング。天井はカナダ杉、壁は珪藻土塗り、床は松フローリングに自然塗料塗り。経年美化で無垢の木が飴色に変わってきています。
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中庭デッキを張った中庭。ヤマボウシを植えて、四季折々の風情を楽しめる空間になっています。
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和室ダイニングと続き間になっている和室。障子を閉めて落ち着いた和室として使うこともできます。
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キッチンベニ松で作り付けにした流し台と食器棚。入れる食器などに合わせて引き出しや収納のサイズを決めています。
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洗面室こちらもベニ松で作り付けにした洗面。下はオープンにして、椅子に座ってつかうこともできる。ドラム式洗濯乾燥機もビルトインして、上部をカウンターにしています。
施工概要
- 所在地
- 東京都府中市(T-HOUSE)
- 構造・工法
- 木造平屋建て軸組工法
- 延床面積
- 18.6坪(61.61m²)
- 設計者
- 光設計
- 施工
- (有)アートハウス