神奈川県川崎市で地下RC造+木造2階の混構造の木の家
太陽光発電と地中熱を利用したエコハウス
設計ポイント
敷地は道路から約2m上がっています。この段差をどうするかが工夫のポイントでした。雨の日の出入りなど快適さを考慮して、道路と同じレベル(地階扱い)に玄関を配置しました。玄関に入り、室内の階段で1階~2階へ上がります。この玄関は地階扱いになりますので地下1階+木造2階の混構造の住宅です。
内装には自然素材を使い、素材の呼吸する機能を利用した「呼吸する住まい」になっています。屋根にホンダの太陽光発電パネルを設置して約3kwの発電をします。また地下の夏涼しく冬あたたかい空気をファンで1階へ送り、地中熱の温熱環境の有効利用をしています。リビングの南側にはひろいデッキを張ったデッキテラスを計画しています。天気のよい日はリビングのドアをあけるとリビングとデッキテラスが一体になり、内と外の気持ちのよい空間になります。
春夏秋冬、四季の移り変わりを楽しみながら建築主さんは暮らしています。
こちらの物件はビングデザインセンターOZONEの建築家コンペを利用しての家づくりです。
-
外観前面道路と敷地の高低差があるため玄関を地階に設置しています。高低差により道路面からは内部が見えにくくなり、敷地のデメリットを生かしてプライバシーを確保する住まいになっています。
-
リビング南面に大きな開口と隣家がある東側にはハイサイドライトを設置することで明るく開放的なリビングになっています。天井には構造材のべい松の梁を見せることで、大工さんの手仕事を感じることができる仕上げとなっています。
-
お母さまの部屋壁には珪藻土、天井にはくりこま杉を使っています。西日をやわらげて光を取り込むよう
小窓にも障子を取り付けています。 -
洗面トイレ洗面と便所を一つの部屋にすることで広々とした気持ちの良い空間になっています。
-
洗面脱衣所脱衣室の隣にはユーティリティを配置、台所とユーティリティを隣接しているので家事動線を短くして使いやすい計画にしています。
-
浴室ハースシステム(TOTO)を使用した浴室、壁と天井にはカナダ杉を使っています。出窓を設置することで広がりのある浴室になっています。
-
共用書斎スペース寝室へ行く廊下にある書斎スペース。建具の開け閉めにより個室にもなります。トップライトからも光を取り込んだ明るい書斎スペースです。
施工概要
- 所在地
- 神奈川県川崎市:吉岡HOUSE
- 竣工
- 2011年3月
- 構造・工法
- 地階RC造+木造2階建て軸組工法
- 敷地面積
- 69.02坪 (228.17m2)
- 延床面積
- 52.65坪(174.40m²)
- 設計者
- 光設計