延べ27坪の敷地に建つ小さな住まいです。
道路との1.5mの間を車の駐車スペース、残りを中庭のようにしてリビングと一体にしています。珪藻土の塀+カナダ杉の目隠しをアクセントにしながら外観をデザインしています。
東京都世田谷区で変形三角地27坪の敷地に建つ狭小住宅
雨水と緑のカーテンを有効利用したエコハウス「江戸Styleの家」
設計ポイント
敷地は変形三角形の27坪。小さな住まいですが、昔ながらの引き戸や障子をアレンジして狭さを感じさせない工夫をしています。雨水を2tのタンクに溜めて、1階、2階の2箇所のトイレの流し水に利用する他、屋根面と緑化した西側のネット壁面に雨水を流し、冷気を室内に取り込む簡易クーリングシステムを計画して夏を涼しく過ごす工夫もしています。
■受賞
・2008年グッドデザイン賞
・2006年東京ガス主催 「あたたかな住空間デザインコンペ」優秀賞
■掲載誌
・2009年扶桑社 「別冊新しい住まいの設計:ホームポートレイト」
・2007年扶桑社 「世界でいちばん自分らしい家No.6」
・2007年インデックスコミュニケーションズ 「わさび9月号」
・2006年ニューハウス出版 「ニューハウス6月号」
・2006年成美堂出版 「和のスタイルで快適な家づくり79の方法」
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外観
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雪見障子のダイニング4.5畳のダイニングスペース。デッキテラスの中庭とはバリアフリーでつながっています。
雪見障子は右側壁の中に引き込むことができます。
床はカラ松無垢のフローリング。温水床暖房を設置しています。 -
キッチンコの字型の小さな変形キッチン。
(有)浜島工房のオーダーキッチンです。
使う人の身長に合わせて、流し側は高さ90cm、ガスコンロ側は高さ80cmにしています。吊り戸棚の奥行は26cm。小さなキッチンなので、使いやすさを最優先しながら圧迫感のないように計画しています。 -
浴室坪庭のあるお風呂の夜景。バスタブは高野槇、壁と天井はカナダ杉。木製のガラス戸を引き込みと坪庭とフルオープンになる。
露天風呂の感覚でバスタイムを楽しむことができます。 -
文庫本の本棚階段の手すりを兼ねた文庫本の本棚です。柱の太さは4寸(12cm)ですので、その厚みを利用すると丁度文庫本の本棚ができます。
この写真の本棚で約500冊の文庫本を収納することができます。
施工概要
- 所在地
- 東京都世田谷区:喜多見エコハウス
- 竣工
- 2005年7月
- 家族構成
- 夫婦2人
- 建ぺい率
- 40%
- 容積率
- 100%
- 構造・工法
- 木造軸組工法
- 基礎
- ベタ基礎
- 規模
- 2階建て
- 敷地面積
- 27坪 (89.26m2)
- 床面積
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1F:
12坪(39.75m²)
2F: 12坪(39.75m²)
- 延床面積
- 27坪(89.43m²)
- 施工
- 株式会社大槻ホーム