よくある質問
建築主さんから設計の依頼前によくある質問と回答を以下にまとめました。
光設計への設計依頼時の参考にしていただけたらと思います。
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1・自然素材を使った住まいは高くなるのでは?
地域に根づいた工務店やエコロジーショップ、材木店などと協力しあい、できるだけローコストで施工できるようなネットワークづくりを進めています。一般的な木造2階建ての場合、建物本体工事費60~70万円/坪、照明器具・冷暖房・温水床暖房・キッチンなどの設備工事を含んで90~100万円/坪を目安にしています。
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2・自然素材を使った住まいはメンテナンスが大変なのでは?
昔のように床や柱を米ぬかを使って磨くという必要はありません。日頃のメンテナンスといっても特別なことはしなくて大丈夫です。床やカウンターなど木の部分にときどきアウロ社のワックスを雑巾掛けの要領で掛けてもらうようにしています。
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3・設計から竣工まで1年以上もかかるって本当ですか?
設計期間として約6ヶ月、建築確認申請と工務店さんの見積もり期間として1〜2ヶ月、施工期間として約6ヶ月で入居まで最短でも1年2ヶ月くらいは必要です。家族にとって大切な住まいづくりですからあとで後悔を残さないためにも、じっくりと設計に時間をかけるようにしてください。設計期間として6〜8ヶ月、入居まで1年半〜2年くらいの余裕があると理想的です。
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4・工事中の監理は?
基礎工事中は進捗状況に応じて現場に行き、施工状況をチェックします。上棟後は週1回のペースで光設計のスタッフが現場に行き、工務店の担当者と定例打ち合わせを行います。見えなくなってしまう部分などを中心に工事中は記録写真(着工から竣工までで400枚くらいになります)を撮ります。引き渡しのときには、工事記録写真ファイルにして建築主さんにプレゼントしています。この工事記録写真ファイルは今後の住まいのメンテナンスの資料としても役に立ちます
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5・設計監理料はどのくらい?
木造住宅の場合は総工費の12〜15%で、諸条件を協議して決定しています。
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6・設計監理料はいつ発生しますか?
打ち合わせのたたき台になる第1案の提出までは設計監理料は発生しません。この間は、建築主さんと光設計のお見合い期間のように考えています。この第1案がどうも・・・という場合はそこで作業をストップし費用の負担はありません。お見合い期間中ですので、私の方からどうも…という場合もあります。この場合も当然費用の負担はありません。第1案を気に入ってもらい、調整をしながらさらに先に進めるという両者の合意の段階で、設計契約を交わしていただきます。設計監理料は設計監理契約時、詳細設計終了時、上棟時、工事完了引き渡し時の4回に分けて1/4づついただいています。
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7・設計にあたって特に工夫している点は?
光や風の採り入れ方に工夫しています。特に風については昔の住まいの通風の工夫(中庭・らんま・地窓・ガラリ戸など)をアレンジして採り入れ、エアコンなどの機械設備に頼る比率を少なくするような工夫をしています。
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8・風通りのよい家は冬は寒いのでは?
昔の住まいのようにすきま風が入ってくる訳ではありません。風を通す夏のモード、風を通さない冬のモードという具合にサッシや建具の開口部で切り替えできますので、夏は涼しく、冬は暖かい住まいになります。
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9・断熱の考え方は?
ウールブレスという羊毛の断熱材とミラウッデイという厚さ6ミリのポリスチレンの断熱材を組み合わせて、オリジナルの外断熱通気工法を採用しています。外からの熱をカットしながら、室内の湿気は通気層を通して外へ排出されます。
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10・地震に対する配慮は?
地盤調査を実施して、そのデータに基づき最適な基礎の設計をしています。鉄筋入りのべた基礎を標準として、ゴム座金、ホールダウン金物などを使用して耐震性を強化する他、土台、柱はすべて4寸角の断面積の大きい材を使用しています。
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11・完成後のメンテナンスは?
自然素材を使った住まいにメンテナンスは欠かせません。完成引き渡し時には、建築主さんに「メンテナンスのしおり」をお渡しして、ご自身でできる日頃のメンテナンスについてお願いをしています。入居1年後には施工した工務店さんと光設計が細部を点検して、木製建具などの反りなど不具合なカ所があれば無料で手直しします。その後は光設計が窓口になり、担当した工務店さんと協力してメンテナンスにあたります。