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基礎断熱工法
床下からの暑さ、寒さを防ぐ基礎断熱
床下の温熱環境の考え方には2通りあります。
1つは、風とおりをよくして、湿気がこもらない構造にすること、基礎に通風換気口を設けたり、基礎パッキンから外気を入れる工法がこれにあたります。
2つ目は外の空気を床下に入れないで、床下を室内と同じ温熱環境にするような構造にすることです。どちらにもそれぞれいい点があるのですが光設計では後者の構造にすることが多くなっています。
具体的にはベタ基礎として地面からの湿気を防ぎ、基礎と土台の間に気密パッキンという緩衝材を入れています。気密パッキンを使うことにより外部の夏暑い、冬寒い空気は床下に入らない構造になります。
基礎の高さも地面からできるだけ高く、最低でも40cmは取ります。その上に12 cmの土台ですから、1階の床面の高さは地面から60cmぐらいになります。基礎の立ち上がり部分の内側にボード状の断熱材を貼ります。べた基礎部分にも外周から内側1メートルまでの範囲にボード状の断熱材を貼ります。
べた基礎のコンクリートが外の暑さ寒さの影響を受けるのは外周から1メートルくらいまででその他の部分は夏涼しく、冬あたたかい地中熱がべた基礎のコンクリートに伝わることになります。ですからこの部分には断熱材を貼らないことにより、地中熱を床下の温熱環境として利用することができます。床下を1階の室内環境と同じようにできるので、冬でもフローリングが冷たいということはなくなります。
基礎の上に気密パッキンを敷き並べている。
気密パッキンの拡大写真。光設計では城東テクノの気密パッキンを使用しています。
基礎断熱のボード状断熱材。基礎の立ち上がり部の内側、外部から1mくらいまでのベタ基礎部分に施工している。
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