OMの町角コンペに応募しました
5月に開催されたOMの町角コンペに応募をしていました。全国から50の案が集まり、残念ながら入賞はしませんでしたが、入賞するよりも嬉しいことがありました。
OMソーラーの家「東京町家」を主宰する迎川さんが、発表会場で50の案を全て見て、「私が審査委員だったら間違いなくこの案を大賞に選定したでしょう」と光設計案を高く評価してくれました。「東京町家」さんは個の住まいと町の関係をいつも大切にしながら、すばらしい住まいづくりを提案し続けています。私は日頃からその活動を尊敬しながら見ていました。その「東京町家」の迎川さんから「迎川大賞」(笑)をいただいたということで、とても光栄に思っています。迎川さん、ありがとう!
スタッフの小泉君、田中君と3人で楽しみながらチャレンジしました。残念ながら入賞しなかったのでファイルにしてお蔵入りのつもりだったのですが、場外審査委員の迎川さんが思わぬ形でスポットライトを当ててくれましたので、このようにブログ上でプレゼンテーションすることができ、嬉しい限りです。
今回のコンペは「東南の角地を含む3つの区画」と町の関係をどう考えるかということが大きなテーマでした。
■決められた3つの区画を一度白紙に戻して、町とのつながりを意識しながら敷地割りから考え直しています。その結果、東南の角地にできた小さな土地を「入会地」として事業者の所有とし、この入会地を軸にして町の風景を作り出すシステムを提案しました。
■昔の村に伝統的にあった共同利用地「入会地」を現代流にアレンジして再生させることにより、住む人だけでなく前を通る町の人にも魅力的な町角をつくることができるのではないかと考えたからです。また入会地が事業者の所有であれば、長く持続的に町角の景観を維持することも可能となります。
■南側の道路に面する庭は緩く円を描く低い壁によって、町と住まいをファジーにつないでいます。低い塀の外側は町の庭、内側を個人の庭として、入会地と一体にデザインすることにより敷地全体を町角の風景にすることを意識しています。
■敷地内の3つの住まいも通り庭や露地を通して付かず離れずあいまいにつながっています。住まいを囲うことではなく家と家をつなぎながら、町に向かって開くことを大切にしたいといういつもの思いを形にして提案しています。
今回の「迎川大賞」受賞!をきっかけにして、いつの日か実現したい幻の計画がまたひとつ増えました(笑)。
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“OMの町角コンペに応募しました” への4件のフィードバック
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最近のコメント
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(kokyuBloguserより[12/12])
木下さん、コメントをありがとうございます。木下さんのお住まいも同じように工夫が満載のお住まいになっていて渡辺篤史さんの建物探訪の放映のときにとても評判がよかったです。
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(木下尚久より[12/11])
「建もの探訪」拝見しました。先生の分かりやすい説明で、住みやすい工夫が色々されていることにあらためて感銘を受けました。見学会にお伺いした時のことを懐かしく思い出しました。
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(kokyuBloguserより[10/31])
S.Oさん、近況のコメントをありがとうございます。散歩のときなどときどき前の道を通るようにしています。2階のリビングや畳コーナーで読書をされている姿が目に浮かびます。外壁の色がとてもいい色なので、同じ色の吹き付けを選んだ建築主さんも多いです。
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(S.Oより[10/31])
ご無沙汰しております。我が家が目に入り、驚きました。築13年になりますが、土台がしっかりしているので、先日の地震でも何一つ倒れることもありませんでした。建具も狂うことなく、スムーズです。いつまでも心地よい家で読書するのが、いちばんの楽しみです。図書館から借りて、上橋菜穂子さんの本を再、再読しています。
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(J-WAVEからスマートスピーカー「Google Home Mini」いただきました | 木の家・自然素材の住宅設計なら東京都の光設計より[06/10])
[…] TEAM J-WAVEに登録して、3月23日には生放送でSTEP ONEに小泉と二人で出演をしました。コロナの前だったので森本晋太郎さんとデイレクターさんのお二人が事務所に来てくれて光設計からの5 […]
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(kokyuBloguserより[03/24])
金子さん、コメントありがとうございます。お久しぶりです。J-WAVE聴いてもらえてよかったです。生放送でしたので緊張しながらお話ししました。お元気でお過ごしください。
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(金子敏恵より[03/24])
ご無沙汰致しております。早稲田の専門のマッハです。(毎年お年賀状ありがとうございます)
今朝、目白まで通勤の為の戸田公園駅までのたつた15分から20分ですがJ-WAVEからミニ避難所住宅…の興味深いおはなしが…
なんと‼️くりはらさーん‼️
Twitterで直ぐに画像で確認!感動致しました。懐かしいお姿拝見致しました!偶然の出来事ですがどうしてもご挨拶させていただきたくて書き込みお許しくださいませ
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栗原さん、本当に受賞おめでとうございます!(笑)
家と町が一番会話している作品でした。
家の外は町のモノとよく言っていますが、この案はそれを具現化したものでした。『町庭』『入会地』・・・住まいと町を関係付ける素敵な言葉ですね。
この点在する入会地を、町庭で繋ぎながら、この町を散歩したら楽しいでしょうね。
迎川大賞に輝き、本当に光栄です(笑)。小泉君、田中君と3人で喜んでいます。「入会地」という言葉自体いまはあまり知られなくなってしまいました。日本にはこんな共有のいい考え方がありますので、もう一度これからの家と町とをつなぐキーワードとして復活させてみたいと思います。入会地が点在しながら町庭でつながる、そんな夢のような町角の風景をいつの日か見てみたいものです。
バックが黒だと、まるで雪化粧のようでまた一段と素晴らしいですね!
てっきり歴代でも最も優れた作品に贈られる賞ができ、それを受賞されると信じてましたが…
やはりこの作品の器の大きさは、OMには収まり切らなかったわけです。
各なる上は「幻の計画実現プロジェクト」発足!でしょうか?
ナベ@SR調査隊 さん、お久しぶりです。今回提案した入会地や町庭というコンセプトを大切にしながら一つ一つの住まいを設計し続けて行きたいと思います。そしていつかはその集大成としての「光設計の町角」が実現できたら…..と思っています。終わってみれば東京町家さんのおかげで記念に残るいいコンペでした。